ブレ恋!を応援していただいた皆様へ
私が乳がんとわかったのは3年3ヶ月前。
手術や放射線という初期治療に1年をかけた後、乳がんを題材にした演劇をしようと思いたち、2年かけて準備してまいりました。
その間、感染症の脅威が世界を襲い、乳がんどころでも、芝居どころでもないという空気が社会に漂うようになりました。しかし…
しかし、プロジェクトを開始した当初は日本人女性の12人に1人が乳がんに罹患すると言われていたものが、昨年は9人に1人という統計に変わりました。おまけにコロナ感染が不安でガン検診に行く率も激減。
そんな時代になってしまったからこそ、今、ブレ恋!を届ける必要があると思い、一歩も退くことなく、前を観て歩を進めてまいりました。
稽古を始めたとたんに緊急事態宣言で稽古時間を短縮せざるをえなかったり、いろんなことがありましたけれども、公演は無事に開催することができ、プロの俳優も乳がんサバイバーも熱演で素晴らしい舞台になりました。笑と涙のメディカル・ラブコメディ。ご覧いただけた皆様には、十分楽しんでいただけたと思います。
ブレ恋!は一般市民による手作りの演劇でした。「芝居が好きだから」「横浜が好きだから」「身内に乳がん罹患者がいるから」。さまざまな理由でスタッフが集まり、そして力を注いでくれました。どれだけお礼を言っても足りません。私を信じて、ブレ恋!を信じて一緒に走ってきてくださったこと、ただただ感謝の二文字です。
さて、プロジェクトは実はまだ完結しておりません。5/30-6/29の配信上演がございます。
当日、会場にお越しになれなかった皆さん、もう一度ブレ恋!を楽しみたい皆さん、チケットご予約お願い申し上げます。
そして、あらためて生でブレ恋!を観たい、演じたいと思ったら、ご一報ください。
ブレ恋!が新たな「運命の人」に育てていってもらえることを願っています。
長い間のご支援、本当にありがとうございました。
THE RABBITS’ BASE / ブレ恋制作実行委員会代表
脚本・演出・制作
鹽野佐和子SARA